2007 永代静雄研究余録 (10)

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Shoukoku-ji-lake
 同志社の すぐ北側 にある相国寺。

 明治37年10月、キリスト教の信徒大会で京都 に来た中山三郎と婦人伝道師・横山佐野子は、 同志社の寮にいた永代を訪問し、夜 「相国寺畔」 を 3人で散歩した。横山がいたためもあるだろうが、 永代は これからは女性作家が大いに興隆せねばならないと論じたてた。このとき中山が、岡田美知代という神戸教会の会員が田山花袋のもとで文学修行を しているが知っているか、と問いかけたことが、「蒲団」 事件の発端となった。
 このことは中山の回想 には必ず書かれているが、最近読む機会のあった中山自筆の永代静雄の弔辞にも、その話が見える。    〔10月21日〕


Shoukoku-ji(temple)

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