王の言葉は、常識的に考えれば「宛名のない手紙」を意味するが、同時に「名もない〔市井の〕者への手紙」も指し、また「ダレデモナイ者へ書かれた手紙」をも指すと考えられる。 このnobodyの擬人化は『鏡の国のアリス』において顕在化する。