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そこで、アリスは胸のうちで、考えごと (So she was considering in her own mind)

通常 in her own mind は訳さなくていい部分だが、前段では姉も、姉の読んでいる本も、 取りつくシマのないようなものだった。それらに拒絶されたから(So)、作中人物 「アリス」は自らの内面世界に没入していく、という展開が、さりげない言い回しに読み取れる。
キャロルは冒頭部分(だけではないが)を一語もゆるがせにしない周到さで書いているから、訳さなくていい部分すら訳す必要が生じるのだ。