それから小犬はなんども枝切れに、ちょっかいを出して来た。毎回、少しだけとびかかっては、大きくとびすさり、声をからして、ほえたてるんだ。
そのうちとうとう、むこうのほうで、ハッハと、舌をたらしたまま、しゃがみこみ、大きな目もとろんと、半分とじてしまった。
( then the puppy began a series of short charges at the stick,running a very little way forwards each time and a long way back,and barking hoarsely all the while,till at last it sat down a good way off,panting,with its tongue hanging out of its mouth,and its great eyes half shut. )
脇明子の訳は、数学的だ。
あとずさりの距離は長く、突進は短めだったので、しばらくして 〔中略〕 すわりこんだときには、アリスとの距離はかなりあいていました。