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ぼすッ、ばふッ!(thump! thump!)

thump!から、まず連想されるのは、グローブやミットを叩いたり、ソファに座ったときの音。既訳はほとんどが「どすん!」「どしん!」の類いで、小枝と枯葉の山 に落ちたという設定と齟齬を来しているので、ここはあえてマンガ的な擬音を用いてみた。

もっとも米国人の朗読を聞いてみると、thump!を「ぽよん!」という感じで、ファンタジックに発音処理していたが。
『不思議の国』の原形『地下の国のアリス』の段階ではbump! bump!で、こちらのほうはドシンバタン式の訳でかまうまい。


参考訳

中山知子訳 “ちょうどそのとき、どすん! ばさん! アリスは、うず高いかれ葉とシバ草の山の上に落ちました。で、ついらくは、これで、おしまい。”
生野幸吉訳 “だしぬけに、どしん、ぴしゃんと、”
脇 明子訳 “バキバキ! ガサッ! ドシン! という音がして〔中略〕着陸”

岩崎民平訳 “どどどしん!”
梶原秀男訳 “どどどどしん!”(1951.)
北村太郎訳 “そのとたん、ど、ど、ど、どすん!〔中略〕墜落おわり。”