「 けど、そんなに、ぱッぱと出たり消えたりしないでくれない。 ほんとに目がまわっちゃう」
「わかったよ」と猫は言って、 こんどは、ほんとにだんだんと、まずはしっぽの先から、最後は、にやにや笑いという順に消えてったけど、体がすっかりなくなったあとも、笑いだけはしばらく、のこってた。
(“and I wish you wouldn't keep appearing and vanishing so suddenly: you make one quite giddy!”
“All right,”said the Cat; and this time it vanished quite slowly,beginning with the end of the tail,and ending with the grin,which remained some time after the rest of it had gone. )
チェシャ猫の出現と消滅に関する論議については、
「チェシャ猫のように笑う」 の注、後半を参照。
「猫なしの にやにや笑いなんて、そんなの おかしいよね。
君は、そういうもの、見てみたいかな?
このページの ふちを折り返してみたら、アリスが出てくる。
にやにや笑いを ながめてるけど 猫を ながめてたときと
比べて、アリスは、ちっとも こわがってそうに見えないよね、
だろ?」 (→画像をクリック)
『The Rabbit Hole』−〈キャロルに関する雑学帳〉−
「絵本としての『アリス』」 を参照のこと。