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Alice in JA magazine


帽子屋の 帽子の値段 は “100まんえん” と、非現実的な額 になっている。
すでに戦後のハイパーインフレは収束していたが、高度成長期 に差しかかろうという時期で、物価は高騰していた。
“ぼうや” と誤植しているのは、おそらく童話に出てくるのは 「坊や」 だという思い込みからで、帽子屋が登場するなどというファッショナブルな感覚は、
一般庶民 に馴染まなかった (まして農協系の雑誌である)。
こうした校正ミスからも、当時の 「アリス」 のキャラクターの普及度を推し量ることができよう。