英国ではウサギの目の色はピンクと表現するのが、ふつうらしい。
『THE NURSERY “ALICE” 子ども部屋のアリス』 に、I think all White Rabbits have pink eyes 「白いウサギはみんなピンクの目をしていると思う」と書いていることから、キャロルにとってもウサギの目はピンクというのが常識だったことが解る。
日本語ではウサギの目は赤と決まっているのだから、訳もそれでかまうまい。
「翻訳調」のピンクのほうが雰囲気に合うような気はしないでもないが、現在の訳はほとんどピンクで、 〈角川文庫〉と 〈講談社青い鳥文庫〉の、'70年代以来の訳だけが 「赤」 という状況も どうかと思うので、あえて赤を選ぶ。
ただ気になるのはデイジーの花の色も、だいたい白からピンク色だということで、色彩的なイメージの連鎖はあるのかも知れない。
(最終更新 2012年 1月20日)